《MUMEI》 『愛してない』 (そうだ…) 言葉に出して、私は、初めて自覚した。 私は、初めて会った時から 今まで… 良幸さんに、 『愛されていた』 だから、私は … 良幸さんを、 『愛そうとした』 でも、 結局、私は… 良幸さんを 『愛せなかった』 『愛していなかった』 その事に、気付くのに、こんなに… 時間がかかってしまった。 「ごめんなさい。 私… 今日は、最後のお別れに来たの」 私は、長い間言えなかった言葉を伝えた。 声は震えていたが… 何とか… やっと 言えた。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |