《MUMEI》 『おはよ〜。』 朝練のために早く登校し、グラウンドにみんなが揃った。 …と言ってもあたしらが最後。 みんなジャージで登校したため、すぐに始められる状態。 結「並び順どうしよっかぁ。」 佳「背の順は?横から見たら綺麗だよ♪」 さ「そっちかい!(笑)でもいいかも、形から入ろb」 結「いいねぇ♪じゃあ先頭は…」 『サユ!』 サ「一葉!」 ナ「どっちでも違和感ないからてきとーでいいよ(笑)」 『ちょ。』 サ「ちょ。」 …ジャンケンで負け、あたしが先頭に。 昨日渡されていたロープで、各々の足を縛り。 いざ出発。 (一サ佳さ結ナ の順) 『右からね。じゃあ行くよ〜。せーの!』 ナ「ふぎゃっ。」 結「ナオ足逆!」 さ「菜緒子っ!」 佳「ちょっと!」 サ「期待通り(笑)」 ナ「ごめ〜ん(笑)」 一「わ、わ、押さないで!」 サ「足、足!」 さ「ちょ…痛い!」 ナ「ひぃ!」 一「無理っ!」 佳「あぁ、紐っ!」 結「ぎゃー!」 ドタッ。 ナ「…こんなんじゃ芳人くんに会えない(泣)」 一同「はあ?!(怒)」 練習初日から全員で傷を作り、血を流し…。 毎朝こんな感じで頑張っていた。 なんだかんだで楽しい。 日々上達している…はず! そんなある日の放課後。 混成リレーの練習をする事になった。 「…傷、増えてねえ?(笑)」 篠崎。 『後で名誉の勲章になるから♪』 既に両膝、右肘に絆創膏…。 「ムカデでしょ?初日っから見てて笑ったもんな(笑)」 涼ちん。 あ、涼ちんも混成メンバー。 「見てないであんたらも練習しなさいよ!(笑)」 さつき。 篠「めんどくさい。」 涼「めんどくさい。」 『…東さんと葉子ちゃん、来てない…ね。』 葉子ちゃん、当日は来るかな? …練習にも来て欲しい。 せっかくみんなと話せるチャンスだと思ったんだけどなぁ。 本人がどう思ってるかは…わかんないけど。 でも、なんとかしたい。 さ「…とりあえず、今日のところは始めようか。」 …だよね、だからって練習の邪魔は出来ないよね。 『…うん!』 終わったら考えよう。 前へ |次へ |
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