《MUMEI》

『初恋。僕と君』

〜9歳の夏


あの子はとても勝ち気。
僕のことを呼び付け

「那波ちゃん。どこ?」

僕は、那波あの子が好き。

ずっと、好きだった。

勝ち気なところが、

長い髪が。

でもあの日、一回キリしか遊んだことがない。

一目惚れかもしれない。

「あんたにできて、あたしにできないことがある訳無い。」


そういつも言っていた。

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