貴方の中の小悪魔
を知る神秘の占い《MUMEI》Season
上京して4度目の春が来た。
うるさい目覚ましに起こされて、ボサボサの髪を冷たいシャワーで濡らす。
今日から4年生だ。
2浪の末、やっと入ることの出来た大学生活も今年で最後だというのに、僕は相変わらずその日暮らしの生活を送っている。
僕の大学は新宿から中央線沿い、学生街のど真ん中にある小さな私立大学だ。
学生街には僕の通う大学の他に私立大がいくつかある。
そのため朝の通学は地獄だ。
長い車両にすし詰めの状態で、20分近く電車に揺られなければならない。
まぁ、これも今年限りだと思えば少しは我慢できるが。
いつもの時間に大学に着いた。
見慣れない顔がちらほら見える。
「一年か…」
希望に満ちた顔で門をくぐる新入生はいつ見ても新鮮だ。
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