貴方の中の小悪魔
を知る神秘の占い《MUMEI》きっかけ
講義室に入り『指定席』に座る。
説教台から見て、左の1番後ろの席が僕の『指定席』だ。
講義まで、まだ10分以上ある。
ふと窓の外を眺めてみる。
まだ一年生が次々と門をくぐっている。
その中の一人を僕は目で追ってしまっていた。
一年生にしては少し大人びた表情の彼女は、緊張しているのか、無表情に少し俯き加減で歩いている。
(可愛い、かも…)
「平木」
その時、後ろから僕の名前を呼ぶ声がした。
声の主は振り返らなくてもすぐに分かった。
南信一だ。
「何?」
ワザと不機嫌そうに答える。
そんなことを気にも止めることなく南は続けた。
「なに外ばっかり見てんだ。そんなに女に飢えてんのか?」
「別に…ただ暇かったから」
確かに最近、出会いはほとんどと言っていい程ない。
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