《MUMEI》 ―自販機 さつきの○〜いお茶と… あたしの○UNTORY烏龍茶。 (烏龍茶製品のトップブランドより) 『はい、さつき。』 「うん。お金この後崩したら返すわ。」 『いいよ、奢りっ。この後って、どっか行くの?』 「ありがと♪菜緒子にも奢らせなきゃね。…今度佳代の誕生日でしょ?なんか買いに行こうよ。」 グイッと一口緑茶を口にして言うさつき。 今日で悩みが2つ、消えそうだっ。 『うん!』 「どこ行こうか?なんか考えてる?」 『あ、CD屋さんに行きたい。』 佳代がそれを気に入ってくれる保障はないけど。 「CDあげるんだ?じゃ、行こう。」 『さつきは?』 「んー、あのお店行けばなんかあるかなって。」 『うん、いいかも。』 さつきとあたしがお気に入りでよく行く雑貨屋さん。 あそこは面白い物やかわいい物、変わった物まで色々あって、店内の雰囲気も凄く良い。 先にCD屋さんに行く事になった。 「何にすんの?」 『ん〜とね…あっち…あ、これこれ。』 あたしが手に取ったのは、ハマらずとも誰もが1度は中・高で耳にした事があるだろう、パンクバンド○reen dayのアルバム。 全世界で1600万枚を売り上げたあのデビューアルバム、○ookie以来3枚目、通産5枚目のアルバムになる、○imrod.。 今んとこの最新作。 あたしも流行りに乗ってハマッたけど、佳代はどうかな。 「佳代、洋楽聴くのかな(笑)」 『…聴かない…かなぁ?』 「これがきっかけで好きになってもらえるかもね。良いと思う♪」 『だよね!会計行って来るっ。』 会計を済ませ店を出て、今度はあの雑貨屋さん。 『相変わらず良い匂い…♪』 店内はお香の匂いで満ちている。 「なんにしよっかなー。」 良い匂いと言えば篠崎。 びぃとかわんとか…言ってたっけ。 「あ、これでいいや。」 『何?…うわ(笑)』 さつきが選んだ物は… お金を入れると、男女が…激しく性行為を始める貯金(出来るのか?)箱。 「今日の篠崎と涼ちんと、一葉のせいだから。」 『え?!あたし関係な…』 「じゃ、買ってくる♪」 そんなこんなで無事に買い物も終わり。 気付けば辺りは夕日も沈んで、謎の電話の時計は午後6時前後を表していた。 『他、どっか行く?』 「塾ないんだよね?」 『うん。』 今日はラッキーデー。 部活の休みと塾の休みが被った。 「なら、ご飯買いに行こう。」 『どっかで食べたら?』 「ん〜…外で話したい気分。」 『そっか♪じゃあ、…あ、コンビニは嫌。』 「…○ックにしよか。」 (某有名ハンバーガーショップより) 『…うん!』 「で、公園行って食べよう。」 『いつもの?』 「うん、あそこがいい。」 『は〜い。』 前へ |次へ |
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