《MUMEI》
キョウシツ
「おはよう」

「おはようございます」

「おはよう、涼哉、ジェニファー」

伸介以外は固まっていた

中には涙を流している者までいる

「・・・涼哉、手離してもらったらどうだ?」

「へっ?」

腕を見るとジェニファーが掴んでいた

「・・・ジェニファー、離してくれないか?」

「はい」

あっさりと外してくれた

周りを見るとなぜかみんなホッとしていた

そんな教室に得体の知れないものが入ってきた

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