《MUMEI》 体育祭(続・クラスメイト)―次の日 ムカデの朝練を終えて、教室。 『…来てない…ね、葉子ちゃん。』 「…うん。」 『はぁ…。でも、また途中からフラッと来るかもしれないし。』 「そうだね。…来なかったら、家、行っちゃおう。」 『え?』 「だって、体育祭までもう日にちないよ。一葉、家は知ってるんでしょ?」 『うん、まあ…。』 2〜3度だけ行った事があった。 葉子ちゃんは小鳥を飼っていて、遊びに行った時もその小鳥をかわいがっていた。 その仕草や表情は、凄く、なんて言うか… そのままの飾らない中学生だった。 「じゃ、そういう事で。」 『あ…うんっ。』 ―放課後 … 葉子ちゃんは来なかった。 さ「葉子ちゃんちに行って来るから。てきとーに練習やっといて。」 『時間までに戻って来なかったら解散しちゃってて。ごめんね、行って来るね〜。』 涼「迎えに行くんだろ?…俺らも行くよ?」 篠「水臭いよね〜、言ってほしかった。」 さ「ごめん(笑)いいの?」 涼「いいぜ、行こう。あいつらに言ってくるわ。」 さ「うん、ありがと。」 篠「あれ、嫌なの?いっちゃん♪」 『…なんか…すっごい嬉しい!!』 さ「ね、言ってみるもんでしょ?」 篠「…。」 教室を出て涼ちんを迎えに行き、いざ、葉子ちゃんちへ。 1人でもなく、2人でもなく、 …4人で! 前へ |次へ |
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