《MUMEI》
PlayRoom
「ねぇ、凄いでしょ?ぜーんぶ僕のものだよ!!」

王に連れられて、ロイ達が王の遊び場へ入る。
適度に飾られた部屋に乱雑に放置された玩具達が空しく転がっていた。

「初めて見ました。凄い貴重な玩具達ですね。」

ロイの賛美に王よりも所狭しと積み上げられている年代ものから見たこともない珍しい玩具達の方が誇らしげだった。

「可哀相、誰も大切にしてくれなかったのね。」

足元に落ちている綿が所々飛び出したくまをローズは拾い上げた。

「ローズ、針と糸を買おうか。私の着替えの袖を繕ってくれないかな?」

「……はい!」

ローズはくまをしかと抱き抱える。

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