《MUMEI》 涼「家、どっちの方なんだ?」 『方向的には結衣ちゃんちの方だよ、同じ町内。』 さ「へ〜。何度か行ってんだ?」 『2、3度…かな。』 涼「どんな家?♪」 『アパートだよ、1階。小鳥飼っててね、葉子ちゃん良い顔するんだぁ。』 篠「…そういうの、大事。」 『ん?』 篠「もっと話せよ、聴くから。」 さ「そうだね、聴かせて一葉。」 涼「…じゃ、まず彼女の性格からb」 『…うん!』 あたしは、あたしの知る限りの葉子ちゃんを一生懸命話した。 こういうのって、嬉しさとくすぐったさが織り交じって… 変な感じだ。 でも…顔が綻ぶ。 『…着いたよ、ここ。』 さ「お…居るかな〜。」 涼「じゃあ…行こうか。」 〜♪ 玄関のベルを押す。 … ガチャ 「…はい。」 …葉子ちゃんのお姉さんだ。 相変わらず姉妹揃って美人。 さ「あの…葉子ちゃんのクラスメイトなんですけど、葉子ちゃん居ますか?」 「あぁ…葉子ね〜、今あいつらと出てるよ。」 あいつら…? 去年見たあの人たち…かな。 「てかさ、葉子何かしたの?喧嘩?…それとも後ろの二人、葉子とヤッて一悶着でもあった?(笑)」 涼「…あ、俺らそんなんじゃないっすよ(笑)」 篠「彼女に学校に来て欲しいだけです。友達だから。」 『そ…うです、二人の言う通りです…。』 「へぇ…。そっか、ごめんね。葉子には伝えとくから。」 さ「…はい、ありがとうございます。」 「ね、よろしくね、葉子の事。じゃね♪」 よろしくね…かぁ。 この日はこのまま学校へ戻った。 前へ |次へ |
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