《MUMEI》 体育祭(一葉の過去1)あれから二日経ったけど、葉子ちゃんは学校にすら来なかった。 家にも行ったけど誰も出ない。 そんな今日は土曜日。 午前中は部活があり、今は結衣ちゃんちで佳代の誕生日を祝っている。 佳「マジありがとぉ〜!!みんなの事も、あとプレゼントも大事にする♪」 結「プレゼント渡してすらないからね。」 さ「うわー、あげる気なくすわ(笑)」 ナ「どんだけ図々しいの!(笑)」 サ「佳代抜きで始めよっか(笑)」 うんうん、大好きこの感じ。 そしてこの日、あたしは初めて大人抜きのお酒を飲んだ。 女の子なら最初の登竜門とでも言うべき、○ルーアミルク。 (某人気コーヒーリキュールのカクテルより) 結衣ちゃんに、コーヒー牛乳だよって差し出された。 …騙された。 それから、佳代が驚くような告白をした。 全「えー?!」 佳「ごめんね、タイミングが…えへ。」 結「どっちから?!」 佳「…あたしから。」 さ「いつから?!」 佳「…GW明けくらい。」 『ナオと同じ時期じゃん!』 佳「…次の日かな。」 ナ「言ってよ!(笑)」 佳「…だからタイミングが。」 サ「ちびカップル!」 佳「…まさかサユに言われるなんて(笑)」 (ぶっちゃけGWの存在を忘れていました。ですので、GW明けという設定は無理矢理組み込む形にし、その結果、45章の末尾、46章の冒頭を少し変える事で繋がるようにしました。) 佳代は… あの涼ちんと付き合っている。 帰りがけ、佳代に明日遊ぼうと誘われた。 日曜日だし全然問題なし! 二人きりで遊ぶのは初めてで、ちょっと緊張するけど。 初めて自分から口にしたお酒で、ほろほろ酔いながらこの日は帰った。 小さい頃に親縁の席で好奇心から口にしていたお酒とは、ちょっと違う大人の酔いのような気がして。 なんだか嬉しかった。 センスの良い佳代とのお出かけだから、明日は変な格好で行けないな。 そんな事を考えながら、葉子ちゃんの事も、篠崎の事も、あの妙な現象の事も、全て忘れて楽しめた。 佳代。 誕生日、おめでとう…♪ 前へ |次へ |
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