《MUMEI》

―バーンッッッ





なっ何事!?




教室のドアが勢いよく開き、生徒たちは目を見開く。




亜海は「ぎゃあ!!」とか、女の子ならだしちゃいけない声をだしながら私に飛びついた。




いっ―……一体、何!?







「hello-♪」






…………はぃ!?






「どーも♪"king"でっす!!」






……………はぁ!?!?







「「「き……きゃあぁあぁあぁあ!!!!格好いい――――!!!!!」」」






クラスの女子たちは一斉にそう叫んだ。


男子たちは、一斉に耳を塞いだ。



もちろん、私も。




だって、亜海が耳元で叫んだから。






「やばッッッッッッ!!!!!!!めちゃくちゃ格好いいじゃんよ―――♪」





女子たちは、ドアのところにいたその"king"と名乗った男に駆け寄る。



気がつけば、亜海も行ってしまっていた。






………見えない………。




周りの女子たちが邪魔で、"king"とやらの顔が見えない!!

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