《MUMEI》

「そんなに騒ぐなって♪俺が格好いいのはもう知ってるから!」




…………ナルシスト………????



男子たちと私はその言葉を聞いて唖然としていた。




女子たちは構わずさわぐ。





………まさか、本物の"king"なんかじゃないよね??



私はナルシストが、
だ い き ら い
なんだけど……。



……まさか……ねぇ…。




「それより、俺が"queen"として選んだ"月野舞菜"ちゃんは何処にいる??」




………………え………。




「き ん ぐ!!"queen"なら、あそこに♪」




亜海が頬を赤くしながら、私を指差す。




ちっ……ちょっとまって!!!!




ナルシストな奴が"king"!?
本物の"king"!?





ドアのところに立っていた男は何人もの女をかき分けて、私の目の前に現れた。





…………イケメンだわ。
確かにイケメン…。




綺麗な茶色い髪に、
綺麗な顔立ち。


背も高くて、
足も長い。


スタイルよすぎ!!!!




だ け ど!!!!!!




私はさっきのナルシスト発言聞いちゃったから!!!!!

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