《MUMEI》 私の部屋は、必要最低限の家具と荷物しかない、シンプルな部屋だった。 ベッドは、慎君達がいる客室にあるのと同じ、ダブルベッドだった。 一人では広いが、ゆっくり眠れるので、私は気に入っていた。 私は、まず、机の上にある化膿止めの薬を、ミネラルウォーターと一緒に飲んだ。 そして… 『どうしても、眠れない時用だぞ』と、大兄さんに念を押されて出してもらった … 睡眠薬を、飲んだ。 それから、ベッドに横になった。 目を閉じると… 良幸さんに言われた言葉や 私の傷跡を見た時の祐希君の顔が浮かんできた (まだまだ、駄目だな) 私は、薬に頼っている自分に呆れていたが… 薬の力で、何とか眠る事ができて、安心もしていた。 前へ |次へ |
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