《MUMEI》

「那波ちゃん〜。待ってよ。」

僕らはある草原にきてた。

それは僕の将来の思い出になった・・・場所。


「南那ってさ―。病気?」


「うん。心臓病だって。21までしか生きられないだってさ。」

「そっか・・・。あたしもねなんか病気あるけどまだ生きられるよ。いつかは死ぬけど。」


「そうだ南那。あれ探そうよ。
白ツメ草ユ」


「四つ葉じゃないの。」


「違うの。四つ葉は願い叶えてくれそうだけど、白ツメ草はね、お母さんが言ってた。」


「何?。」

「あの時の、この場所でこんな事があったなぁて死ぬ時思い出せるんだって。」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫