《MUMEI》 匂い「ザルエどうかした?」 「死神の匂いがする…」 「死神ねぇ……?」 リツは頭を傾げていた…… そしてウールは死十鬼兵に追い詰められていた…… 「ウール様、カトール様が死界でお待ちになられています…」 「御爺様が……でも私は帰らない!」 「何故です?」 「私は帰らない…ザルエを捜して一緒にいる!」 「そう…ですか…なら力ずくでも連れて帰れとの御命令なので仕方ないですね……」 鬼兵はウールをゆっくりと追い詰めて行った…… 「いや……来ないで……助けて…ザルエ……!」 「だからか嫌な匂いがすると思ったよ…鬼兵の皆様女の子一人を追い詰めて楽しいですかね…?」 「ほぅ…そちらから出向いてくれるとは手間が省けてよかったよ…」 鬼兵の隊長格の男は薄ら笑いを浮かべていた… 前へ |次へ |
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