《MUMEI》

(それでも…)

「朝食は、一日の基本だから、ちゃんと食べなきゃだめよ」

と、私は話しかけてみた。
実際私は、三食の中でも、一日の始まりである朝食には、一番気を付けていた。
すると、慎君が、私の言葉を聞いて、

「プッ…」

と、吹き出した。

(え?)

「な、何? 私、そんな変な事言った?」

「い、いや。今の志穂、祐希にそっくりだなぁって…」


「「ハァ?!」」

慎君の言葉に、私と祐希君がハモった。

そんな私達を見て、慎君が、笑い出した。

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