《MUMEI》

そして慎君は、笑いがおさまった後、私達に説明を始めた。

「だってさ〜、祐希の作る朝飯って、今日志穂が作った朝飯に、内容も、味付けもそっくりだし。
祐希、いつも俺があまり食べないと、さっきの志穂と同じ事言うし。

二人とも、価値観や好み似てるなぁーと思って」

その内容に、私と祐希君は顔を見合わせた。

そして…

「「まぁ、好みは…」」

と、またハモった。

慎君は、また笑っていた。
(だって)

私と祐希君は、二人とも、慎君が好きだから。

だから、自然と、言葉が出てしまったのだ。

そして、それは、祐希君も同じようだった。

(それにしても)

他の料理はともかく、玉子焼きの味付けまで似てるのは珍しいなと、私は考えていた。

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