《MUMEI》 『一葉、どうよ最近。』 「…どしたの?いきなり。」 『中学生になった一葉の事も知りたいじゃん♪アタシは…クラス替えの発表見た時、何かの運命を感じたね。ふひひ。』 …無理ならね、何かない限りそれ以上は追求しないつもりだから。 「不敵な笑み(笑)運命かぁ…そう思うと、学童のメンバーが多いよねっ。さつきにサユに佳代にあたしに…あと、※孝太と…」 (※66章参照) "と…"誰? 誰を挙げる? 「…あ、これだけだったね、へへ。でも充分凄いよ。それに、結衣ちゃんやナオと一緒になれたのも運命だよね♪」 『…うん。…あぁ、結衣ちゃんと菜緒子の二人ねー、最強キャラだわ。』 そっか。 …あのね、一葉。 前に、涼ちんと他2人の4人で話してたんだ。 一葉に就いてだよ。 アタシが振ったの。 これが中々盛り上がったんだけど、その中で1人。 こう言った人が居たんだ。 「今度は守る」 隣でやっと聞き取れるかどうかの声で。 アタシこれ聞いた時、疑問が確信に変わった。 キャラじゃない上に、中2があんな切ない目で言うセリフじゃない。 一葉自身は覚えてないのかなぁ、あの日の学童でのワンシーン。 その時の人物。 その時の会話の内容。 居たじゃん、かわいらしい双子が…思い出せない? 朝倉大斗くん。 それと… 朝倉大和くん。 ”ねぇ、朝倉の弟くん。…” 「ねぇ、佳代。」 『ん?』 「運命とか、実際難しい事はよく…てか全然わかんないけどさ。」 『…。』 「受け入れるのって、怖いね。」 一葉… ”ねぇ、朝倉の弟くん。” ”何?” ”守ってくれなくていいから。” 前へ |次へ |
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