《MUMEI》
始まりの朝
朝はいつでも来る。
俺は顔を洗い、着替える。
そのまま家を出る。
朝食はいつも食べない。
今日は日曜だから学校も休み。
適当に散歩でもしようと思っていた。
そして、見つけたのだ。
楽園という名の地獄へのチケットを。

散歩は俺の趣味だ。
適当に歩いていると、頭が働く。
今日も散歩をしていたのだが、いつもと違うことが起きた。
公園に行き、ベンチに座ると、ひとつの封筒が、風に乗ってこちらに来た。
何故だか、不思議に思った。
そして好奇心のまま、封筒を開けると、たった一枚、チケットのようなものが入っていた。
そのチケットはさらに不思議なものだった。
(サイバーワールド体験・・・?)
どうやら、ゲームの中に入れるという装置を体験できるらしい。
だが、俺はそんな話は聞いたことも無かった。
そんな装置の開発をしているのなら、テレビや雑誌に載るはずだ。
だが、それよりも驚くことがあった。

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