《MUMEI》 「あの〜、明日、早いから、今日は、帰るけど、いい?」 乾杯前の私の一言に、他の三人が、 「「「ダメ!」」」 と、即答した。 「…そういえば、明日予定あるって聞いたけど、…やっぱり、デート?」 「「デート?!」」 貴子ちゃんの言葉に、大兄さんと秀兄さんは、身を乗り出した。 「違うよ。友達と、出かけるだけ」 私が否定すると、貴子ちゃんが、更に追求してきた。 この流れは、まずい。 結局、私は… 慎君と、遊園地に行く事を… 白状、 させられた。 「じゃ、志穂の初デートを祝して…」 「「「カンパーイ!」」」 (メリークリスマスじゃなくて…、それ、なのね…) 喜ぶ三人に、私は無言でグラスを持ち上げ、乾杯した。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |