《MUMEI》

そこには…

金髪美女が立っていた。

(まさか…この人)

「あの…?どちら様?」

そう質問した秀兄さんに、金髪美女は近付き、

「初めまして。未来の旦那様。私、あなたの花嫁候補のサラです」

と、日本語で挨拶した。

(やっぱり…)

私は、貴子ちゃんと大兄さんと顔を見合わせると…

「「「頑張ってね」」」

と、声を揃えて言うと、実家を後にした。

「あいつ、食われないかな…」

大兄さんは、ポツリと呟いた。

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