《MUMEI》
十五夜
ウサギが月へと昇れたのなら
私だって出来る筈だと駄々を捏ねた
ママにそれを言ったら困った様な顔をしていた

会いたい人が居るの
会いたかった人が居たの

消えたかもしれないけどまだ居るかもしれないあの人に
寂しいという想いを
ぶつけられたらどんなに自分は楽になれるだろう

きっとあなたは悲しげな顔をする
私はそれを見たい訳ではなく
唯もう一度あなたに会って
唯一言が伝えたい

寂しさばかりが私を支配するのだと

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