《MUMEI》

部屋は、女の子っぽいもので溢れていた。



…ここで、おれ、生活すんのか…!?



頭痛くなってきた…



少し落ち着こうと、
勉強机のイスに腰掛けると、


本棚や机の上にある沢山の本に気がついた。



『動物』,『医学入門』…



見ると、蓬田の目指す獣医に関する本ばかりだった。



ぼんやりとその背表紙たちを眺めていると、



ゴジラが、てこてこと部屋に入ってきて、
ベッドの下に置いてあるバスケットの中に収まった。


そして、おれを一瞥すると



また、バカにしたように笑った。



―…気がした。


蓬田とコイツ、ほんとに仲良かったのか??



…何か気になる…



おれは蓬田の携帯を取り出すと、
おれの番号を呼び出した。

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