《MUMEI》 部屋は、女の子っぽいもので溢れていた。 …ここで、おれ、生活すんのか…!? 頭痛くなってきた… 少し落ち着こうと、 勉強机のイスに腰掛けると、 本棚や机の上にある沢山の本に気がついた。 『動物』,『医学入門』… 見ると、蓬田の目指す獣医に関する本ばかりだった。 ぼんやりとその背表紙たちを眺めていると、 ゴジラが、てこてこと部屋に入ってきて、 ベッドの下に置いてあるバスケットの中に収まった。 そして、おれを一瞥すると また、バカにしたように笑った。 ―…気がした。 蓬田とコイツ、ほんとに仲良かったのか?? …何か気になる… おれは蓬田の携帯を取り出すと、 おれの番号を呼び出した。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |