《MUMEI》 「一葉〜、見たい♪」 『うん、ちょっと待ってて、そっち持ってくっ。』 今は給食時間。 『…っしょっと。はい♪』 「すっげ(笑)」 もう食べ終わったけど。 『え〜と、どれがいいかな。』 今日は… 今日も、葉子ちゃんは来ていない。 「これいいな、ジャケットがかわいいし。○IR?」 『その人今はソロなんだけど、、前までユニット組んでたんだよ。○ODAYとか…○HE GREAT WATER,GUN FIGHT、○ROMISE SONG、○Y RHYMEあたりが良い♪佳代なら○ids Are Alrightが好きかも。次!』 今日しかないのになぁ…。 家に行きたいけど、あんまりしつこいと…うざいだけか。 「ふむふむ。じゃあさっきのが赤だったから、今度は青のこれ♪○UPRE CARとやら。」 『男性ボーカルが中心なんだけど、女性ボーカルも居るんだよ。買ったばっかりなんだ〜。○uckyと…あ、○RIVEと○LANETが良いよ!佳代は○ucky気に入ると思うな〜。』 でも、こないだお姉さんが言った「よろしくね」がなんて言うか… 責任感じた。 それに、どことなく葉子ちゃんに対するお姉さんの愛情も。 「一葉、…いっちゃん。」 『ん?あ、洋楽は全部持ってってね!○REEN DAYは他にもあるしっ。○ルハは全部持ってる?ないなら持ってってね。』 家まで押しかけたんだもんね。 …頼まれた訳でもなければ、望まれてすらないのかもしれないのに。 「"熱い"…ね。」 『窓開けてこようか?あ、息抜きに○スチルも良いかもよ。じゃ、行って来る!』 「え、ちょっと一葉!(笑)」 学校に来ない。 これが、その応えなんだよね…。 そして放課後…。 どうしよう… どうしよっかな… 練習はもういいから、当日顔だけでもって言いに… いや、なんかそれじゃあ… そもそもなんでこんな… 頭痛い。 「じゃ、行こうか♪」 『へ?』 前へ |次へ |
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