《MUMEI》
―はなさない
「腹平気なの?」
「あー、治まったな」
冷えた堅いフローリングに組強かれお互いを確かめ合う様に抱き合う。
お互い競う様にシャツを脱ぎ捨て既に全裸になっていた。
「膝痛くない?」
「んな事構ってられっかよ!てかお前余裕ぶっこいてんじゃねーよ!」
ぐっと膝を胸まで押されて更に深く突かれだす。
「アッ!アッ!ア―――ッ!」
動かされる度に起こるクチャクチャな音、押さえられない俺の甘い淫らな声、秀幸の荒い息使い。
ガクガクと全身を揺さぶられ、堅いフローリングに背中が激しく擦られ続ける。
キスをされたり首筋を吸われたり耳を噛まれたりせわしなく愛撫され、もうすっかり訳が分からなくなる程感じてしまい、涙が溢れ止まらなくなった。
「はあ…、はあ…、何勝手に黙ってイってんだよ」
秀幸の顎から汗が滑り落ち俺の頬を更に濡らした。
すっかり全身汗まみれの秀幸の躰。
汗の塩分が俺の肌をチクチクと刺激する。
「はぁあ…だって、も…、アッ!」
自分でも訳が分からないままいきなりイってしまった…。
イったばかりの中心をギュッと握られ、出きってなかった分が絞られた。
「アハァ…、あ…ン」
「もう俺もイきたい、はぁ…、はぁ、ふっ!」
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