《MUMEI》 「徹君は、優しいし、大丈夫よ」 私が、付け加えると… 「…一応、男だけど、大丈夫なわけ? …お前は?」 と祐希君が訊いてきたので、 「弟みたいなものだから」と、私は笑った。 「傷跡見せたりするのは、恥ずかしいけどね」 「見せたのか?」 祐希君は、私の傷跡がどこにあるか、知っているから、驚いていた。 私は、少し赤くなりながら、頷いた。 そして、徹君が母さんに頼まれて、私の傷跡と体調のチェックにきたことを説明した。 「まぁ、診察だから…」 「あぁ…」 … 微妙な空気になった。 「「それより、話って?」」 私と祐希君は、二人同時に話題を変えた。 こっちが本題だった。 前へ |次へ |
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