《MUMEI》
転校生
小さい頃。夏になればやって来て大好きだったこの町は、いまじゃ私の町になって…

この町にきて

2度目の夏がやってきました。


「あっついなー今日も」







―第一章:転校生―
















「おはよー、葵央」

「おはよう咲花っ」

今日も普通に学校に行き、窓際の自分の席に座って、友達の咲花と挨拶。
咲花は高校に入って初めて出来た友達。

それと、この町に来て初めて出来た友達だ。




私は両親の都合によって、高校に上がると同時に祖父母の家に2歳の妹と、預けられる事になったのだ。

しかも、祖父母の家は九州地方だったので生まれも育ちも関東地方の私は、正直この町に住むのに戸惑いがあった。




だけど、咲花と友達になってからは
直ぐに戸惑いなんか無くなっていて…
いつの間にか、すっごく仲良くなってた。

だから咲花は私にとって、特別な友達。












「葵央、今日ね!転校生くるらしいよっ」

「転校生?へー、珍しい」

「男の子で、関西人らしいよ」
「…ふーん。」


咲花が楽しそうに話す一方、私はあまり興味もなくて、ただ、色々と転校生について話す咲花に相槌をとっていた。

だって、男の子だもん。




「…葵央、いま『男の子かぁ』って思ったでしょー?」

「えっ!?何で…」
「だって、一瞬しかめっ面になったもん」


まぁ、図星ですが…




「もー。そろそろ、男嫌い直しなよっ」
「…はーい」

そう。私は極度の男嫌いなのだ。



…理由は、色々あります。







理由その1


「あぁ〜、あっちぃ」
「クラーきいてんかな?」

私の前にいる男子2人は、そういいながら、普通にシャツをむぎすてその中にきていたTシャツやらタンクトップまで脱いで、上半身裸になりうちわでぱたぱた扇いでいる。




その1、直ぐに服を脱ぐ





理由その2

「あ、柴崎に青木!おはよー」
「今日もあっちぃね」

「おはよー、暑いねぇ」

その男子等から話しかけられ、私は顔を背き咲花は普通に会話をする。


「暑いよなぁ、柴崎達も脱いぢゃえば?」

「めっちゃ涼しいよっ」

「バーカ、出来る訳ないでしょ」




その2、変な目で見て来るとこ




「いーっじゃん!どーせブラ透けてんだから、変わんないって」

「ちょっと、どこ見てんのよ!」



そして理由その3、変態なとこ。







「はぁ…」

まだまだ嫌いな理由はあるけど、言えばキリがないから、もう辞めとこ。




「ほんっと、有り得ない」

咲花はムスッとして、自分の席に戻っていってしまった。


咲花は可愛いから、男子からよく絡まれる。なので男友達が多くて、私とちがって男子と仲が良い。

だから私が絡まれると、いつも助けてくれる。


まぁ、咲花は男女問わず誰とでも仲良いからな。

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