《MUMEI》

「…と、彼氏は言ってるけど、慎君は、どう思ってる?」
「俺は…」

母さんに言われて、慎は、私と、祐希君を見た。

悩んでいる様子の慎に、母さんが話しかけた。

「質問なんだけど、慎君、志穂と、これからもSEXしたい?」
「は、はい!」

慎は、母さんに言われ、即答した。

私は、真っ赤になった。

「三人とも、子供、好き?」
母さんの言葉に、私は、頷いた。
慎も、祐希君も頷いていた。

「慎君、可愛いよね?」
「え…?」
戸惑う慎をよそに、私と祐希君は頷いた。

「…うちの志穂は、醜い?」
「「いえ!」」
即答した慎と祐希君の言葉に、私はまた赤くなった。
「じゃ、問題無いよね?」
まだ返事に迷っている慎に…

「問題、ある?何か?」
「いえ、…」

母さんが、詰め寄った。

「じゃ、いいわよね!」
母さんが、一人で納得して笑顔になった。

「本当に、いいの?」
私が小声で確認すると、

「まぁ、授かりものだから、どうなるかはわからないけれど、ね…」

と、慎は苦笑した。

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