《MUMEI》

「はーい」



私の後ろか。




転校生が席に着くと、担任は色々と話しをしてチャイムと同時に教室を出ていった。



担任が出て行くと、皆立ち歩いたり次の授業の準備をしたりなど、一斉に動き出す。

私も次の授業の準備をする。



「なぁ」

突然、後ろから肩を叩かれて私はビクっと反応した。

「…な、に?」

叩いた相手は後ろの席の転校生。

ふらかえるとニコッと笑って、
「1限目の授業、何があんの?」
と関西弁口調で話し掛けられた。


こう言う時、いつも咲花が変わりに答えてくれるのだが…

チラッと咲花の方に視線を向けると、女の子達と何か話している。


「あ、えっと。…歴史」
「歴史かっ。ありがとーな」


お礼を言われてから、私は直ぐに前を向いた。


やっぱ慣れない。男子と話すの。


「あ。なぁ」

「…はい?」

また話し掛けられ、後ろを向く。


「名前なんてーの?」
「え?」

「なーまーえ」

「…青木葵央」

「りおちゃんか。よろしくなぁ」
「う、うん」

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