《MUMEI》
一葉の過去2
さ「今日バスケ部って前半?」

『うん、だよ。』

お弁当タイム。

午後からは表彰式。

さ「じゃ、一緒だ。塾ないもんね?部活の後空けといて。」

『…は〜い。』

さつきの、こういうマネージャーのようなスケジュール調整の時は、前回同様何か企みがある時。


…さ、表彰式だ。

1600mは大が学年&全校優勝、200mは葉子ちゃんが学年&全校優勝、あたしは学年3位止まり。

混成リレー、800mリレーの二つが学年&全校優勝で、ムカデがなんと…

学年1位の全校2位。

とんでもない快挙…だ。


葉子ちゃんも来た。

成績も上出来。

楽しかった。


残るは一つ…!



―部活


「一葉、かっこ良かったね♪」
茉奈さん
「一葉が追い抜いた時にクラスメイトとしては悔しかったけど、あいつ嫌いだったからすっきりした(笑)」

マネージャーさん二人。

うん、あたしあの時頑張って抜いたんだ。

混成はみんなが見てたみたいで、色々声を掛けて貰えた。

あと初日の演出も。

終わってみると…恥ずかしい。


それより…


『…今ちょっといい?』

思い立ったが吉日なの!!

篠「おぅ、お疲れ♪どうした?」

『お疲れ様っ。…5分だけでいいんだけど、時間ある?』

篠「…あっち行こっか。」




篠「で、どうしたの?」


『単刀直入に言うね!救われたって、ごめんって、何…?』


篠「…。」


『…"なんでもないよ"なら、要らない…から。』


篠「一葉、一緒に帰らない?♪」
さ「一葉、もう帰れる?」

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