《MUMEI》 「どうー。このへん見て来た?」 「うん。なんか草原あったね。」 「あー。あそこね。」 「きれいだったな」 「そう…よかったね。」 「明日も覚えてるように…。」 そう那波ちゃんのお母さんが言った。 夜になった。 ナゼカ夜は起きてしまう。 誰かが泣いている。 「なんで…お母さんとお父さんしか覚えてないんだろう。だんだん今日の記憶がなくなってきてる…。」 前へ |次へ |
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