《MUMEI》

「うん、俺…


結婚しない


できないよ、一生…


だって、俺は…」

「もう、いい」

秀の言葉を、大志が遮った。

「じゃあ、お前の跡は…男でも女でも…

『志穂の子供』が継ぐって事で…

いいんだな?」

大志の言葉に、秀は頷いた。

そして、秀はまた、果穂に『ごめん』と謝った。

果穂は小さく…

「何で、『志穂みたい』じゃなくて、『志穂』なの?…何で…」



繰り返した。

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