《MUMEI》

「『徹君』…」

ケイトが、日本語で、徹の耳元で、囁いた。

徹の体が、反応する。

「『大好きよ』…ッ…」

ケイトが徹に教わった二つ目の日本語を言いながら、徹と一つになる。

「…ッ…」

徹は、腰を動かし、ケイトを刺激した。

『もっと言え』という合図だった。

徹の上に乗っているケイトは、徹の手を自分の手と重ねながら、

「『大好き』、『大好き』」

と、嬉しそうに何度も腰を振りながら繰り返した。

徹は…

頭の中で、

ケイトそっくりな『声』の
従姉妹を思い浮かべた。

そして、その名前を

ケイトに向かって繰り返す。

ケイトには、それが自分の本命だと、伝えてあったが…

ケイトはそれを知っていて、徹にサービスしてくれていた。

そして、徹は、『志穂』と叫んでケイトの中で達し、ケイトは、『徹君、大好き』と言って、徹の唇を塞いだ。

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