《MUMEI》

俺が感じていた時間よりも、時計の針は速く動いていた。

現在、12:50。
俺は昼食として、食パンを一枚食べながら、準備をしていた。
と言っても、持っていく物は特には無いので、財布だけをポケットに突っ込む。
パンを食べ終え、公園へと向かう。
ゆっくり歩いても、公園に着くのにかかる時間は大体2〜3分。
バスは1:05発。
余裕で間に合うだろう。
そんなことを考えている内に、公園に着いた。
丁度、バスが走ってくるのが見えた。
バスは目の前に止まり、ドアを開く。
しかし、降りてくる人はいなかった。
俺はバスに乗り込む。
公園前で乗る客は、俺だけだった。

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