《MUMEI》

「参加者の皆さーん、チケットの確認をしますので、二列に並んでくださーい」
そう言ったのは、可愛らしいOL。
俺は、新人の人なのだと外見で判断した。
確認の際、後ろで年増の女性が、時々サポートしていた。
そのOLの、俺から見ると右隣に、多少慣れている感じのOLが、右側の列を確認していた。
俺は左側の方が近かったので、左側に並んだ。
一番最後に来た所為か、俺は列の最後に並んだ。
確認が終わっていき、一人、また一人と奥の部屋に入っていく。
見てみると、やはり速さには差が有り、右側の列の方が人が多かったはずなのに、すでに列は終わっていた。

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