《MUMEI》

やっと俺の番が来る。
俺はチケットを差し出す。
そして、俺の時だけ、対応がおかしかった。

チケットを確認する新人OLは、何かの異常に気付いたようだった。
「申し訳ありません、少々お待ち下さい」
そう言って、後ろに立っていた年増の女性に、先輩、と声をかけた。
何やら小声で話している。
離れているので、俺には聞き取れなかった。

暫くすると、新人OLはどこかに走っていき、年増のOLが俺に声をかけた。
「申し訳ありません、只今上の者を呼んでいますので、もう暫くお待ち下さい」
「はあ・・・分かりました」
まだ待たなくてはならないのか。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫