《MUMEI》

「磯野、大丈夫か!?」

僕は磯野の部屋に飛び込んだ。

明暗の差に視界が暗くなる。

カーテンが閉まった薄暗い部屋をぐるりと見渡した。

部屋の中には誰も居ない。

磯野はここにはいないのか?

薄暗い部屋に目が慣れ初めて、僕は思わず息を呑んだ!



部屋の中央部分に、おびただしい量の赤い液体が滴っていた!

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