《MUMEI》

しかし、あと少しであのさわやかな笑顔を拝むことが出来る。

僕はフグ田サザエさんに恋心を抱いていたんだ。



いつも通り裏口からお邪魔する。

「ちわーす、三河屋でーす!」

「あぁサブちゃん、いつもありがとね、じゃぁ今日はコレとコレお願いね。」


あぁきれいだ、なんて美しいんだ…


「三郎さん、姉さんみて呆けるなんて頭でも打ったんじゃないの?」

サザエさんの後から憎たらしい声がした。

カツオだった。


「カツオ、あんたいつも一言多いのよ!

ごめんねサブちゃ〜ん。」

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