《MUMEI》

僕は配達の途中でワカメちゃんを見かけた。

なにか落ち込んでいる様子だったが大丈夫だろうか?


「ちわーす、三河屋でーす。

伊佐坂先生、注文表の回収に……いないか…」

全く、留守なのに鍵を掛けないなんてどういう神経してんだ?


まぁ良い…思ったより早く午前中の仕事が終わりそうだ。

僕はいつもより早く集配の作業に移る事にした。

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