《MUMEI》

「カ、カツオ君…!カツオ君なのかい!?」

僕はカツオの入っている浴槽に駆け寄った。

…が、すぐに駆け寄ったことを後悔した。


浴槽の中はまるで地獄絵図だった。

真っ赤になった白猫のタマが転がり、ワカメちゃんは苦悶の表情でこちらを睨みつけながら絶命していた。


見てる見てる見てるワカメちゃんが見てる見てる!

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