《MUMEI》

ジャリ…ジャリ…ジャリ…ガチャ……キィィ

「だ、誰か来る!こんなところを見られてはまずい!!」

咄嗟に私は寝室のスーツ用箪笥の中に身を隠した。

耳に意識を集中し、ぼそぼそと聞こえる声を聞き取ろうとした。

「…れ?……テン…閉め……よな…」

「…スケく…カ…テン…開け…?」

男の声だ、誰かと会話している?

いや独り言か?

その時!

「まだいきてんのかぁ!」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫