《MUMEI》

「ちょっとプリント刷ってくるから…変な事しないでねー」
先生が出て行ってしまった。
保健室には、俺と遊津先輩だけ。
「翼ちゃん…」
「…?」
いきなり抱きしめられた。
「可愛いね」
「…はぁ、そうっすか」
「今度、僕の家に遊びに来ない?」
「なんで」
「一緒に居たいんだ…色々とね」
耳元で囁かれた。
「ナンパ魔とは知り合いたくない」
「じゃ、ナンパは止めるよ」
「…本当かよ」
「本気だよ?一目惚れ…ってやつ」
「ふぅん。俺は人を好きとかよく解らねぇからな…」
右手をとられ、柔らかい感触が一瞬した。
「これで、翼ちゃんは僕のモノ」
「俺は物じゃない」
「じゃ、所有印って事で…」
背中に腕をまわされ、抱きしめられる。

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