《MUMEI》

「使ってみる?」
「いらない」
ポケットからリップクリームを取り出し、強引に唇に塗る。
「…うぇ、気持ち悪ぃ…ベタベタするし、なんかハッカくせぇ」
「ミントの香りって言って欲しいなぁ」
「なんか拭く物ない?ティッシュ取ってよ」
「…じゃぁ、僕に分けて?」
「は?」
唇が、重なる。
舌でリップクリームを舐め取ると、口の中がミント味。
「…他の方法無かったのか?」
「…イヤじゃないの?」
「なにが」
「キス」
「別に」
翼は舌で唇を舐め、感触を確かめて微笑む。
「…ん、よかった。取れてる」
「…」
遊津は、顔を赤くした。
色っぽい…
「もう一回」
「は?」
「キス、していいよね?」
「もうリップクリーム取れてるからする必要無いとおもうけど」
「僕がしたいの」
「ちょ…ん」
ソファーに押し倒され、唇を奪われる。
重ねただけのキス…

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