《MUMEI》 『篠崎っ。』 それに… さ「一樹くん。」 篠「…見かけてさ。」 カ「…うん、さつき…も一葉も、乗っけてやれなくてごめんな。」 『そっか…。』 さ「…全然ですよ。」 何この空気。 それに… 篠「じゃあ俺…あっち、戻るね…♪」 『あ…うん。』 さ「うん。」 カ「…。」 篠崎に向けられるカズ兄のあの目。 篠崎は、一味のバスケ部メンバーの大や小池の元へと戻って行った。 カ「…体育館、やばそうだな。バスケ部に…さつきはなんか部活やってる?」 さ「やってるよ、バレー部。参った。」 カ「そうか…あんまり落ち込むなよ。じゃあ俺も戻るわ。」 さ「うん、ありがとう。」 『じゃあ後で。』 カ「気を付けろよ、一葉。じゃあな。」 何に気を付けろって? 結「さつきー!一葉ー!」 結衣ちゃんだ。 あと芳人くんと涼ちん、それに勇人(ユウト)も居る。 勇人はクラスも違うし今まで接点もなかったけど、結衣ちゃんのもう一人の幼馴染だ。 『みんな来てたんだ。』 さ「みたいだね。」 結「うちで遊んでたんだけど、サイレンに気付いて面白がって追い掛けて来たら学校で…焦ったよ。」 芳「大した事ないように見えたんだけどな〜。」 勇「俺ら来た時はまだ体育館に火、回ってなかったんだよ。」 『そうなんだ…怪我人とか、火事の原因とかわかってないのかなぁ…。』 涼「用務員のおっさんが救急車で手当て受けてた程度。原因は花火らしいよ。」 芳「おっさん怒り狂ってた(笑)」 さ「てか花火て(笑)ここの生徒?」 勇「どうなんだろうな、そこまではわかんねぇ。」 結「運動部かわいそう、やった奴ホントしねばいいのに!」 涼「テスト前に何やってんだって話だよな!な?」 芳「まあ俺らも遊んでたけどね。」 勇「トランプな。」 結「ババ抜きね。」 さ「勉強しろ!(笑)」 カズ兄… 意気投合した相手にあんな怖い顔する? 前へ |次へ |
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