《MUMEI》
友祥
 友祥のお葬式は小さく行なわれた。
 友祥の親は普通の顔をしていて悲しそうでもなんでもなかった。

 友祥が死んでしまうなんて・・・・・・・誰も想像できなかった・・。


 友祥があんなに苦しんでいたのに・・気付いてやれなかった。

 俺と銀也は空を見上げた。
 友祥が空にいると思ったからだ。
 でもさ、全然つかめないんだ。
 何であんなに空は遠い?
 これじゃ、逢えないよ・・。





「学校か・・・」
 今まで・・友祥と来ていた学校が・・怖く感じた。
 当然俺たちの靴箱には・・・
「人殺し!!死ね」
って張り紙がくっついてて・・・・うわばきには画鋲が数え切れないくらい入ってて。
「友祥はいままで・・これを1人で耐えてきたんだよな・・・」
「俺らは2人なんだぜ・・怖くねぇよ」

 俺の教室に入れば・・、皆からの視線をくらうし。
 バックの中身を窓からなげられた。


 俺ら・・これから頑張れるかな?

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