《MUMEI》
沙弓の恋?
「一葉、そっちじゃないから!(笑)」

『あ、そうだっ。あっぶな〜。』

「アタシも釣られるとこだった!」

「菜緒子だけ行ってしまえ(笑)」

「さつき?!(泣)」


さつきとナオと3人で登校中。

…自転車で♪

3人とも、部活で市民体育館を使う事がある。

位置関係は…


体―家―塾―学


こんなんだから、バカくさいと踏んで火事以来自転車でこっそり登校する事にした。

…バレないようにルートを逸らして。

そして途中にある空き地に自転車を止めて、残りを歩いてる。



―教室

「花火やってた人、わかったみたいだね。」

佳代が言った。

『そうなんだ、ここの生徒?』

「聞いた聞いた!3年の男子でしょ?」

サユが反応する。

『知ってる人だったらやだなぁ…。』

「名前なんだっけ、忘れちゃった(笑)」

「私も。佳代、誰に聞いたの?」

「涼ちん♪確か聞いた事ある名前だったんだよね〜。」

『もしかして真治(シンジ)くん達?』

佳「それだ!」
サ「それだ!」


真治くんは、少なくとも2年と3年なら多くの人が知っているだろう悪名高きここの生徒。

教師に対する態度は横暴で、授業中に出歩いて騒いだり、集会なんかでも悪ふざけしたり…

その私生活は、ある事ない事噂されてる。


でも、この人良い人。


『真治くんだったんだ。さすがと言うかなんと言うか、やってくれたね〜。』

サ「あんた、そんな悠長に言える状況じゃないから!(笑)」

『あは…は。』


そう言えば結衣ちゃん、しねばいいのにとか言ってたっけ。


佳「一葉知り合いなの?」

『知り合いではないけど、喋った事あるよ。向こうは覚えてないだろうけど。』

サ「マジで?!よく喋れるね…。」

『サユ、もしかしてよく顔見た事ない?めちゃくちゃサユのタイプだと思うよ♪』



サ「…そうなの?♪」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫