《MUMEI》 海と栄実〜栄実視点〜 麗羅に泣いてるの分からなかったかな・・・? 海にはバレバレだね・・・。 でも海は、大切な人を作らないっていう自分との約束を破ってでも 一緒に居たいと思った唯一の人だから。 そっと海に視線を向けると真剣に私を見つめる海の視線とぶつかった。 海は、何かを言おうとしたのか口を開いたが 次の瞬間にはギュッと唇を噛みしめた。 海の閉じられたはずの口がまた開く。 「栄実ちょっと話いい?」 海のかしこまった様子から、いつもの話とは違うことが分かる。 「うん。全然いいよ☆ じゃあ近くの公園に行く?」 っと笑顔を浮かべ、公園の方を指さした。 海は頷き、歩き出した。 私もそれに続く。 5分程歩き、公園に到着した海は 木陰にあるベンチへと腰掛けた。 そして、片手でベンチをポンッと軽くたたき、私を隣に座るよう促した。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |