《MUMEI》
-バイト-
「‥ッあ‥」

「ん、何?ヒカルッち忘れもん?」

「いや‥」

「忘れ物なんて輝にはないよ、手ぶらだもん」

「綜二郎、しつこ-い。クドい男、莉奈嫌-い」


‥木本 絢‥


「な-、このクラスに木本絢って奴いる?」

「いるけど、あやがどしたあ-?」

「いやこのあい」
「あや-!あや-!」

「おい呼ぶなよ莉奈!」
「あッ莉奈♪ハハ、どうしたの?‥ッあ-!!」

「‥どうも‥」

「ッえ、ヒカルッち知り合い?」
「知り合いっつ-か‥時計と名札‥」

「なになに-!?ひかるいつの間に知り合いなのお-!?」

「知り合いつ-か同じクラスだろ」

「でもあや転入だよ-?ひかる学校来てないのに何で知ってるの-?」
「さてはヒカルッち、ナンパだろ!いいよな-モテ男は!」

「ちげッ‥こないだ」
「この間朝、遅刻しそうになった日、街でぶつかって、時計壊れちゃったってゆったでしょ?ぶつかったの、この人なの!」

「はあ-!?ひかるだったの-!?ウケる!!!」
「あ-あの朝のね-!ヒカルッちだったんだ!ヒカルッち謝った?笑」

「う、うん。恐かったけどね!だってサングラスして髪染めてて、スケ-トボ-ド乗ってたから‥」

「あ-いや、あの‥」
「あ-この人ね、ッあヒカルッちってんだけど、スケ-トボ-ドのデザイナ-やってんの、高校生だけど!本業は一応、スケ-タ-?笑」

「ッあ、そうなんですね!高校生だったんですね」「ヒカルッちうける!「高校生だったんですね♪」だって!!!」

「うるせ-‥」


ニコっとはにかむ絢は
あの日会った彼女とは
まるで別人で
なんとゆうか
大人っぽくもあり
どこか壊れてしまいそうな位
繊細で可愛らしい人だった


「あのさ、時計さ‥」

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