《MUMEI》
-バイト-
「‥あのさ、時計さ‥」

「ッあ時計ですか?大丈夫ですよ、直りました♪」

「絢ちゃん、ヒカルッち金持ちだから、修理代もらいなよ!」
「そうだよ-あや-!請求しろッスケボ乗ってるひかるが悪い!」

「買うよ、新しいの‥」
「‥大丈夫ですよあれ、初めから壊れていましたから」

「ッえ‥?」

「大切な人に貰ったもので、貰った時から壊れていたの、だから大丈夫です」

「絢ちゃん変わってるね-、壊れた時計してるとか。まさか元彼とか!?」
「違いますよ-!!!!笑」


あの時計をみた時
何か感じたんだ。
暖かくて、懐かしい様な
「何か」を


「ッあヒカルッち!今日絢ちゃんにも再会出来たわけだし、tearoof行こうよ」

「別にいいけど」

「‥tearoofって何ですか?」

「ひかるの店。まぁ店っつ-か-、スケボんとこの店長に任されてる店。一応肩書きはオ-ナ-ってやつかなぁ-、ねッ!」

「まぁ一応マスターかな‥」

「ッあこいつちなみに焼鳥屋の息子!笑」
「賢司!俺の事はいいって-!」


俺の本業は
デザインとカフェのオ-ナ-。
ピップ登校して
うるせ-こいつらのやりとり聞いて
相づち打つのが
俺のバイト。


「結構人気なんだぜ!
マスター格好いい〜!
コ-ヒ-がおいしい〜!
っつって」

「素敵ですね♪」

「‥小さいカフェだけどな‥」

「あやもひかるのコ-ヒ-、飲んだ方がいいよぉ!」
「リナ飲めね-じゃん!!!」
「うるせぇ-よ-!けんじだって飲まねぇ-じゃん!」

「‥どっちでもいいからツケ払えよ」

「‥はい 笑」

「素敵ですね、輝くん」

飲ませてやりたいと思った
初めて誰かに
焚いてやりたいって
思ったんだ

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